子育て家庭の防災リュック準備には2~3日かかる!
3月11日を機に、2人目出産後やろうやろうと思いながらなかなかできていなかった防災リュックの見直しを始めて行いました。
家族構成が変わったことで、必要なものも変わり、赤ちゃん用の物品が足りていなかったり、入れていた食品や薬の期限が切れていたりして、準備を整えるまでに3日もかかってしまいました。
必要な物をそろえるまでにも時間がかかりますが、それ以上に大変なのが、それらが全部リュックに入るかどうかです。
やってみて改めて思ったのは、いかに持ち物を最小限にして、コンパクトに収納できるかが重要だということ。
また、子どもがいるご家庭こそ、いざというときに命を守るために防災リュックの見直しや備蓄品の準備が重要だと実感しました。
今回の防災リュック見直しでの気づきや、助産師目線で、お子さんのいる家庭や女性のリュックに入れておくとよい物についても紹介したいと思います。
家族で話し合う避難時の役割分担の大切さ
4歳になる娘も災害時の対応を少しずつ理解できるようになってきたため、家族で避難時の役割分担について話し合いました。誰がリュックを背負い、誰がお姉ちゃんと手をつないで逃げるのか、誰が妹の赤ちゃんを抱っこするのか、どこに避難するのかを確認しました。実際の避難時に混乱しないよう、こうした話し合いを事前にしておくことはとても大切です。
特に小さな子どもがいる家庭では、親がパニックにならないよう、あらかじめ「誰が何をするか」を決めておくことで、スムーズに避難ができる可能性が高まります。避難ルートの確認やシミュレーションを行い、子どもにも「こうなったらこうするよ」と伝えておくことが安心につながります。
そこで今回は、私が今回見直して入れ直した防災リュックの中身を紹介したいと思います。特に小さな子どもがいるご家庭の方に参考にしていただければ嬉しいです。
我が家の防災リュックの中身(2025年版 4歳&0歳)
【父、母、4歳、0歳の4人家族】
- 水(500ml×数本)
- 長期保存可能な食品(えいようかん、栄養補助食品カロリーメイト)
- 離乳食と缶ミルク
- アルミコップ、ビニール袋、ジップロック
- モバイルバッテリー&充電ケーブル
- 簡易トイレ
- ヘッドライト、手回し懐中電灯&予備電池、笛(助けを求めるため)、軍手
- 救急セット(ばんそうこう、消毒液、常備薬、体温計、包帯、絆創膏など)
- 衛生用品(ティッシュ、歯ブラシ、歯磨きシート、マスク、アルコール消毒液、除菌シート、ウェットティッシュ、保湿クリーム、さらさらシート、ブラシ、ゴム、タオル)
- 着替え
- オムツ(紙オムツのほか布おむつも1枚)、オムツライナー、おしりふき、生理用品
- 使い捨てカイロ(缶ミルクや離乳食温めにも〇)
- ひんやり首タオル(水にぬらすと冷たくなる)
- エマージェンシーシート
- レジャーシート
- 雨具(カッパ)
- 家族全員のマイナンバーカードのコピー、緊急連絡先メモ
(我が家の場合)こどもの医療費受給者証、アレルギーサイン表示 - 現金(小銭含む)
- メガネ(昔使っていたものを防災用に)

30ℓの登山リュックに、上記の水以外の全てを入れて、、こうなりました。
パンっパン!!
ちなみに、着替えは容量オーバーで、大人は下着のみしか入れられず。
水も入らなかったので、もう一つ小さめリュックを作りそちらに入れることにしました。
これで、災害時はこのリュックを夫が背負い、4歳と手をつないで逃げる。
私は0歳児をだっこ紐でだっこして小さめリュックを背負い逃げる。という想定です。
我が家の場合は、いざというときにすぐ持ち出せるよう、玄関収納の棚にこのリュックを置いています。
【その他、必要に応じて入れるとよいもの】
- 必要に応じてこどものお気に入りのタオルやぬいぐるみ
- 我が家の0歳児はコップのみの練習を始めているため哺乳瓶はなしにしましたが、月齢によっては哺乳瓶など必要な物品
- 母乳育児中の方は授乳ケープ
- 妊娠中の方はや小さい赤ちゃんのいる家庭では母子手帳の写し、障害者手帳の写し 等
なども必要になります。
【防災リュック以外の備蓄等の準備】
- 抱っこひも(避難時の移動用)
- 車載(我が家は車のトランクに災害用ラジオ、トイレットペーパー、防災トイレ、タオルなどを入れたバッグを入れています)
- 家に保管用の備蓄
我が家はこの見直しを機に、非常用電源を購入しました。
冬用に反射式ストーブとカセットコンロ、その他家族分の必要な保存水、長期保存食料、防災トイレを備えています。
【助産師目線で入れることをおすすめ 子ども&女性用のもの】
今回は以下の3点もリュックに入れました。
- 布おむつ(いざというとき抱っこ紐としても活用可能)
- おりものライナー(パンツ1枚でも清潔を保てる)
- 履くパンツ型の生理ナプキン(長時間使用可能で、いざというときオムツ代わりにも)

【荷物を最小限にするための工夫】
- 紙コップの代わりにアルミコップ+ビニール袋(ビニールを変えて使いまわす)
ちなみに、本来はラップを持ちたかったのですが入れる余裕がなかったので、ビニール袋はラップの役割も兼ねています。 - 下着パンツの替えの代わりにおりものシート
- オムツの数減らすためオムツライナー、布おむつ

ちなみに、こちらは4歳のお姉ちゃんが赤ちゃんの時に、お出かけや長移動移動の時に便利で愛用していたもの。生理用ナプキンみたいに、オムツに重ねて使うので出先でおむつ替えするときにスルっと1枚引き抜けば、すぐおむつ替えできてしまう優れものです。
なんと、今回2人目が産まれてまた買おうとドラッグストアを何軒回っても見つけられず、ネットで調べたら、なんと廃盤になっていました!ショック…
それでも何とか欲しいと思い、メルカリで新品を購入しました。
見直して気づいたこと
防災リュックは、一度準備して終わりではなく、定期的な見直しが必要です。
- 食品や日用品の消費期限、薬の期限や処方時期は一目でわかるようにしておく
- 家族の状況に応じた中身の更新(子供の成長に合わせた服やおむつのサイズ、量に交換するなど)
- マイナンバーカードのコピーや緊急連絡先の更新
- 入っている中身の一覧表や、食品・薬の期限が一目でわかるようにしておくことで、次の見直しがグンと楽になる
- ローリングストックも良し。でも、めんどくさい派は保存期間の長いものを備蓄しておくとよい。
(我が家は10年保存の水や、5年保存の常温レトルトカレーなど、できるだけ保存期間の長いものを購入しています)
上記はとても大切だと感じました。
小さい子どもがいる家庭の防災リュック見直しには、想像以上に時間と労力がかかることを実感しました。緊急時に必要なものをその場で準備するのは現実的ではないので、事前の準備がいかに大切かを改めて痛感しました。
おわりに
今回はあくまで我が家の家族構成での防災リュック見直しを紹介しましたが、ご家庭によって要・不要があるかと思います。
今一度、ご家族と話し合いながら、それぞれのご家庭にあった防災リュックの見直しをしてみてください!
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