臨月で逆子に!?帝王切開予定から自然分娩へ戻った奇跡の体験談と逆子対策

妊娠・出産

はじめに

臨月になって初めての妊婦健診。あとは産まれてくるのを待つだけ!というタイミングで、まさかの『逆子』宣告――。
出産を目前に、急遽転院して帝王切開の予定に。
でも、諦めずにとりあえずできることを全部試した結果、なんと奇跡的に赤ちゃんが頭位に戻ってくれたのです。
今回は、臨月でのわずか数日間で「逆子判明」と「逆子から戻る」どちらも体験した私の出産体験談。直前のドタバタや、私が試したこと、そして「逆子になる瞬間」や「戻った瞬間」がわかった時の体感について綴ってみたいと思います。

臨月でまさかの逆子

臨月に入ったある日の夜。
夜ご飯を食べたあと、お腹が苦しくて、いつものように椅子の背もたれによりかかるようにして座っていました。

そのとき、
お腹の中が“もごぉ~~~っ”と、今までにないほどゆっくり、大きく動きはじめました。
息を止めたくなるくらいの圧迫感とともに、お腹がグググッと変形していくのがはっきり分かりました。

「ちょっと見て!!お腹、めっちゃ変な形になってる!」

夫を慌てて呼んだほど、お腹がななめにねじれたようにいびつな形になっていたのを今でも覚えています。
しかも、その後自分でお腹を触って確認すると、赤ちゃんの背中の位置が左右逆になっていることに気がつきました。
もう臨月なのに、よく背中の位置が変わるくらい動けるな~と思いました。
(まさか、この時、頭の位置まで逆になっているなんて思いもしなかったのですが…)

数日後。
臨月に入って初めての妊婦健診で、先生から

「…あれ?逆子になってますね。」「困りましたね~」

『ええぇえぇぇぇーーーーー!!!』
まさかの展開に、そのあとは言葉が続かなかった私ですが、
すぐにピンときました。
「あ!絶対あの時だ」
お腹がもごぉぉぉ~!と動いたあの瞬間、赤ちゃんが回転していたんだと確信しました。

妊娠後半からはずっと頭位で順調だったのに、まさか臨月に入ってから逆子になるとは…。
さすがに臨月だし、もう大丈夫だろうと安心しきっていたところだったので、予想もしなかった状況に、
「せっかくバースプランも立てたのにできなくなるのか…(泣)」
「またこの産院のおいしい料理を楽しみにしてたのにーー!!」←これが一番でした!
「帝王切開になったら入院期間何日になるんだろ?お姉ちゃん大丈夫かな」
頭の中がぐるぐるしていたのを今でも忘れられません。

でも、どこかで「臨月でも回ったんだから、逆にまた回る可能性もあるよね~」と、のんきに考えている自分もいました(笑)

帝王切開の予定に…総合病院への転院と準備のドタバタ

そして、健診の翌日にはすぐ、紹介された総合病院を受診。
そこであっという間に、手術の説明・手術日決定・術前検査一式まで行われました。

出産予定日だった6月30日が、一気に6月19日の帝王切開に!
まさか予定日よりも10日以上も早く出産日が決まるなんて…。
心の準備がなかなか追いつきませんでした。
病院が変わり、さらに経膣分娩から帝王切開に変更になることで当然、今まで用意していた陣痛バッグや入院準備グッズも一から見直しが必要に。
慌てて“帝王切開バージョン”の準備を一からやり直し。

あと少し、ゆっくり産休を楽しめるかな、なんて思っていた矢先。
突然のドタバタ劇に、心も体もどっと疲れました。

そのとき私の心にまず浮かんだのは、現実的な準備のことよりも、思い描いていた「出産のかたち」がガラッと変わってしまったことへのショックでした。

「産後、1人部屋でゆっくり、あの幸せな感じをかみしめたかったな…」
「また、あのおいしいご飯が食べられると思ってたのに…」
「総合病院じゃ臍の緒も切らせてくれないよね…胎盤触ったりもできないよね…」

そんなふうに、今回の出産でのちょっとした楽しみや憧れ、こだわりが、もう叶わないんだ…とがっかりしたのです。

でも、時間か経って冷静に考えると、こんな風にも思えるようになりました。

「きっとこの子が、この体勢になりたかったのにも理由があるのかもしれない
(首に臍の緒を巻いて苦しかったとか…)」
「本人の産まれたいようになればいいか、あとはこの子にまかせよう。」
「むしろ経膣分娩も帝王切開もどちらも経験できるなんて、自分にとっては貴重な経験かもしれない」

そう思えるようになってから、少しずつ気持ちが軽くなっていきました。

逆子が戻るまでにやったこと

逆子とわかった後、「仕方ない…」という気持ちが半分。
でもやっぱり、「後悔しないようにやれることは全部やってみよう!」という思いが半分。
まずは、できることは全部やってみて、それでも戻らなかったら自分も納得できる。
そこで私が試したことを、ひとつずつご紹介します。


逆子体操

妊婦健診で教えてもらった逆子体操を、ストレスにならない程度に実施。
お腹が大きくて苦しい体勢ではありましたが、ストレッチを兼ねて。
面倒くさがりな私は、忘れないように、寝る前に布団の上でとタイミングを決めて行いました。


マッサージ

ちょうどあん摩マッサージ指圧師の資格を持つ友人がいたので相談したところ、わざわざ自宅までかけつけてくれて、体の緊張をゆるめるマッサージをしてくれました。
そして、逆子に効くツボがあると教えてくれました。


至陰(しいん)のお灸

マッサージの際に友人に教えてもらったのが、足の小指の外側にある“至陰”というツボ
お灸を使ってこのツボを温めると、赤ちゃんが回転しやすくなることがあるとのこと。
ドラッグストアで購入したせんねん灸で、人生で初めてお灸!
ドキドキしましたが、初心者用のお灸なので、ちょっと熱い?あったかい?くらいの感覚で、安心できました。
本当は毎日お灸したかったのですが、なにせ臨月のお腹。
大きなお腹で、自分の足の爪すら切れない時期なので、夫に手伝ってもらえるときだけ、お灸を至陰のツボにあてました。


足をとにかく冷やさない!

もともと妊婦に冷えは禁物!!と言われていますが、
友人からも、「とにかく足を冷やさないこと!」と念を押されました。夏のような暑さでも、日ごろからレッグウォーマーを付けていましたが、実は家の中の方が、気温が暑くなるにつれて裸足になったりしていたので、靴下やスリッパを履いて、足元を冷やさないように意識しました。


上記のように、やれるだけのことをやって過ごしていると、
「これくらいやっても戻らなかったら、しかたないな」、「あとは赤ちゃんに任せよう」という気持ちになってきて、「無事に産まれてこれるならどっちでもいっか!」と思えるようになりました。

数日後、赤ちゃんが逆子から戻った瞬間が分かった!

臨月に入ってからというもの、お腹が大きくてとにかく寝苦しく、夜中に何度も目が覚める日々。

その日も、夜中の3時か4時ごろだったと思います。
お腹が苦しくてふと目が覚め、なかなか寝付けなかった私は、
「どうせ眠れないし…」と、意識がもうろうとする中で数分間だけ逆子体操の姿勢をとってみることにしました。
目はつぶったまま、うとうとしながら…。

するとそのとき――
お腹の中で「もごぉ~~~っ」と、すごくゆっくり、でも力強い動きが!

お腹がぐにぉ~っと斜めにねじれるような、感覚があり、
「これは…あの時(逆子になった瞬間)と同じような動き!」と半分寝ぼけながらもはっきり感じたのを覚えています。

その後も、胎動の位置がちょっと違う。
赤ちゃんの背中があった場所も左右反対になっていました。

「これ…戻ったんじゃない!?」

そんな予感を胸に、次の妊婦健診の日を迎えました。

診察室で先生に「多分戻ってる気がします…!」と伝えたものの、やっぱり少し不安。
いざドキドキのエコー。
エコーの画面を見て先生が一言――

「戻ってますね!」

その瞬間、
「やったー!やっぱりー!わーい!!」と心の中で大歓声。
「よかったー!!!」と、嬉しさがこみ上げてきました。

あの夜の感覚は間違ってなかったんだ…☆彡
赤ちゃんの動き、自分の体の変化、それを感じ取れたことがとても嬉しかったです。

元の産院に戻り経膣分娩へ

逆子が戻ったことを確認し、先生から「このままうちで産んでもいいし、(元の病院に)戻ってもどちらでもいいですよ」といわれたので、「戻ります!」と即答(笑)。
無事に、上の子の時と同じ産院で、同じ先生、助産師さんとお産ができることになり、その日が待ち遠しくなりました♪

そして、「もう逆子にならないでね~」と毎日お腹に声をかけながらその日を待ちました。

謎が解けた!臨月で逆子&逆子解消できた納得の理由

そしてついに、第2子誕生!!
頭位のまま、自然分娩で元気に生まれてきてくれました!

産まれた後、助産師さんが「へその緒70cmありましたよ。長かったね!」と教えてくれました。
助産師さんと話していて、臨月でも逆子になった理由、また戻れた理由がストンと腑に落ちました。
普通はだいたい50cmほどの長さのへその緒。それよりもかなり長かったからこそ、お腹の中で回転できる余裕があったんですね!
そして、3000gを超えても元気に動き回っていたわけだ…と、納得。

もう一つ、首に巻絡といって、1回へその緒が巻き付いていました
なるほど~
助産師さんと、「首に巻いていたから、なんか苦しかったり、楽な体勢になりたかったのかもね~」と話しながら、これまた納得。
お腹の中の赤ちゃんの変化には、理由があるもの。
きっとそうだったんだろうなぁ、お腹の中で赤ちゃんもちゃんと、自分で元気に産まれてこれるようにコントロールしてたんだなぁ。と思います

とはいえ、3000gを超えても臨月のお腹の中で元気に動き回っていた娘…。
きっと、とても自由で元気な子に違いない…!!
乞うご期待。

出産直前のドタバタは大変でしたが、逆子を経験したからこそ見えたこと、気づけたことがたくさんあったなと思います。
2人目の出産は、ハラハラドキドキがありつつも奇跡的な展開と、とても神秘的で貴重な経験ができました。

娘が大きくなったら、この時の胎内記憶を聞けるかな、聞きたいな~と少し楽しみです♪

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