唾液づわり(よだれづわり)って何?妊娠後期まで続いた体験談とつらさ・対処法まとめ

妊娠・出産

「つわり」とひとことで言っても、その種類もつらさも人それぞれ。
中でも“唾液づわり”はあまり知られておらず、見た目にもわかりづらい症状です。
私は、第1子2子とも吐きづわりに加え、妊娠初期から後期までこの唾液づわりに苦しみました。
この記事では、周りに気づかれにくいそのつらさと、少しでも楽に過ごすための工夫をまとめています。今まさに同じように辛い思いで頑張っている妊婦さんの力になれますように。

唾液づわり(よだれづわり)とは?

唾液が止まらず、常に口の中に溜まり続けるつわり。
飲み込もうとすると気持ち悪くなってしまうため、私はひたすらペットボトルやおむつでカバーした手桶に吐き出しながら生活していました。
なぜ唾液が飲めないのか?経験したことがない人からすると、そう思われるかもしれません。
実際に唾液づわりを経験した私ですら、自分でも謎だったし、出産を終えて時間がたった今、唾液なんて何も考えずに飲んで生活しているのですから、なんであの時飲めなかったんだろうと思うくらいです。

でもつわりの最中は本当に飲めない、自分の唾液が変な感じの味がしたり、唾液だけでなく痰が常に湧いてくる感じが毎日続いているのです。
この辛さ、気持ち悪さをわかりやすく説明すると、

「自分の唾液を紙コップにためて、それを飲めと言われる感覚。」

まさにこれです。

寝るときも意識を失う寸前まで唾液が湧いてくるので、横向きになってぶ厚いタオルを顔の下に敷いて寝ていました。唾液が出ない、気にならないのは寝ている間だけ。
何をしていても常に口の中が不快で、「ふつう」ができない。そんな毎日でした。

見た目では伝わらない…唾液づわりのつらさ

唾液づわりのつらさは、見た目に表れません。
吐き気で顔色が悪いわけでもなく、会話もできる。
でも、内心は常に不快感と気持ち悪さと闘っています。

だからこそ、この「理解されにくさ」が、実は大きなストレスでした。

唾液づわりで歯医者にも行けない?私に起きた影響

唾液づわりは、日常生活にもじわじわと影響を与えました。

  • 妊婦歯科検診に行けなかった
    唾液を飲み込むこと自体がつらく、すぐに口の中が唾液でいっぱいになる。また、口の中に歯ブラシや物を入れるとすぐに吐き気や嘔吐してしまうので、行きたかったのですが結局妊娠後期まで受診できませんでした。
  • 虫歯ができてしまった
    唾液を飲み込める方法は、唯一、グミや飴をなめている時だけ。なので、職場でもペットボトルに吐き出せない会議中などの時間は、常にグミや飴を口にしていました。
    妊娠後期にやっと妊婦歯科検診にいけたときにはなんと虫歯が10本に。。
    本当にショックすぎて頭が真っ白になりました(泣)
    以降、残りわずかな妊婦生活は歯医者通いになったことは言うまでもありません。

唾液づわりを少しでも過ごしやすくするために試したこと

唾液づわりを軽くすることは難しかったですが、私が日常生活で実践していた対策法をご紹介します。

唾液吐き出し用ペットボトルを持ち歩く

ティッシュでは到底追いつかない量の唾液。私は小さいサイズのペットボトルに吐き出していました。外出先でも職場でも、本当に常に持ち歩きながら吐き出していなければならなかったのでポケットに入るサイズにしていました。
長時間の外出の際には大きめの500mlのペットボトルにしていました。
また、中が見えないように布製のカバーをつけて、中が見えないよう工夫していました。

手桶におむつをかぶせて吐きだす

100均で購入したお風呂用に手桶に、パンツ型のオムツをかぶせて、家の中はこれに唾液を吐きだしていました。これの良さは、オムツの吸水性、そして捨てる時にそのまま簡単に捨てられるところ!
実は、ペットボトルに吐き出した唾液の処理がこれまたストレスであり、つわりのやってもらっていまし。唾液を流しに捨てる作業でまた気持ち悪くなり嘔吐を誘発してしまうので、私は夫にお願いしてやってもらっていました(夫もオエ~と言いながら頑張って捨ててくれていました。そりゃそうですよね…)。

マスクは必須

口元を隠しつつ、いつでも吐き出せるように。
幸い、世間はまだコロナ禍の名残がある時期。私の職場も、職種的にマスク着用を徹底しているところだったのが助かりました。

グミ・飴で気を紛らわす

好みの味で唾液をコントロール。
ただし、吐きづわりもあったので私の場合はできませんでしたが、可能であれば虫歯予防のために歯磨きやうがいをしっかり行うことをおすすめします。

寝るときは顔の下にバスタオルを敷いて寝る

寝る直前まで枕元に置いている手桶やペットボトルに唾液を吐きだしていました。吐き出さなくなるのは意識を失って寝落ちしたとき。。途中目覚めると枕が唾液で濡れてしまっているので、寝るときは横向きで顔の下にタオルを敷いて寝ていました。

ネットやSNSで同じ悩みの人を探す

「私だけじゃない」と思えることが、心の支えになりました。
私のこの記事も、だれかの支えになれることを願います。

唾液づわりの出口は必ず来る。今つらい妊婦さんへ伝えたいこと

出産を終えて、最初に病院で出されたご飯を食べたとき――
唾液を気にせず、何も気にせず、純粋に「ごはんがおいしい!」と思えたあの瞬間、涙が出そうになりました。
あの感動は忘れられません。本当に幸せ!と思いました。

唾液づわりは、「見えない不調」。
周囲に同じような人がいない、気づかれにくい、わかってもらえない不安の中で頑張っている妊婦さんへ、心から伝えたいです。

「あなたはひとりじゃないよ。」

「いつか唾液が出なくなる時が来る!」

私の体験談が、同じ思いをされている方の辛さや不安を少しでもやわらげられますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました